劇的に在宅勤務の効率化を図る方法

2021年を迎えたが、今日も絶賛、在宅勤務中で、日中夜問わず、ずっとお仕事をし続けている。

 

かつて私は、IT企業で勤務していた頃、月末になると朝から夜中までラップトップに向かっていた。

 

シンガポールのオフィスはエアコンがよく効いていて寒い。ランチにはスパイシーなおいしいローカル食を頂く。加えてずっと座りっぱなし。

 

これほど「お尻の病い」に適した環境はないではないか。というわけで、私も例に漏れず、それを患った。

 

これまでごく限られたわずかな人数の方にしかお伝えしていなかったが、パソコンにかぶりつくお仕事から、対人支援職にシフトするようになったきっかけに、実はこの「痛い経験」も含まれる。

 

シフトした結果、対人支援職につくにつれて、私は一刻も早く目の前の方の問題を解決したい思いで必死で働いた。

 

働けば働く程、潜在的にもとからあったと思われるADHDが顔を出し始めた。私は飛び回りまくりたかったんだと、水を得た魚のごとく海外出張があるお仕事を率先して受けるようになった。

 

そして盛り上がっていた頃に途端訪れたコロナ禍で、在宅勤務を強いられた。以前と違う良い点は、オフィスに行く必要が無いという点である。

 

おかげさまでエアコンの温度は自由自在に調整でき、ランチは軽い自炊で済ませ、体調に合わせて寝溜め、作業溜めができるという点である。

 

ただ、唯一変わらないのは「座りっぱなし」という点である。自宅で独り必死で座りっぱなしでお仕事をしていたら、久しぶりに「痛い経験」がよみがえってしまった。

 

なんとも言えない敗北感。まるですごろくの振り出しに戻されたような気持ちになった。当時の思い出が走馬灯のように思い出される。

 

部署内で唯一私だけが日本人。本当に大変だった毎日。泣きそうになりながらも、お陰でビジネス英語力がかなり上達したのはありがたかったなと思い出す。当時を振り返りつつ感傷的になった。

 

過去を遠い目で思い出しながら、痛みに向き合い、徹底的にケアをしたお陰で痛みは消え去ったが、やはり独りで在宅勤務をすると境界線が消えていき「だらだら」と「うだうだ」の極みに陥った。

 

そこで思い出したのが「立って仕事をする」ということだった。これは実践し、習慣化しておられる方々からも、かなり良いと聞いていた。

 

実際、オンラインミーティングでも、立ってお話されている方からは、生き生きと生命力あふれるエネルギーが伝わってくる。

 

やはり人は床に足を付けてこそ力が湧いてくるに違いない。私もいつかやろうと思いつつも、なんだかんだ先延ばしにしていたが、新年も明けてしまったので、気合いで実行に移した。

 

とはいえ、諸々新たに買い揃えるのも大変なので、本来は横にして使うものを縦にして使ってみたら少し高過ぎた。よって家にあるミニチェアを踏み台にした。

 

さらに健康志向の強い自分のモチベーションを上げるため、スリッパに入れて使うツボを刺激するためボコボコと凹凸が激しい「足型の中敷き」を踏み台に乗せてみた。

 

早速、立ってお仕事を始めた。すると想像以上に集中力が増し、時間がかかっていたパソコン作業がみるみるうちに片付いた。

 

シンガポールでは「○○・オブ・エクセレンス」という表現がよく見受けられる。「卓越した○○」という意味だ。

 

私もそれを真似て「ステーション・オブ・エクセレンス」と名付けてお気に入り感を増幅させてみた。

 

ただし、そもそも踏み台はミニチェアなので、足全体を乗せるスペースは無いし、健康中敷きもツボを刺激してくるので長時間耐えられるものではない。

 

そこで「ステーション・オブ・エクセレンス」に「登壇」する前に、パソコン作業を効率良く行う手順も綿密に考えるようになった。

 

これにより、最速最短で鬼のように集中して作業を行うことに成功した。なんと自分比で半分以下の時間で終えられるようになったではないか。

 

お正月早々、我ながら自分の可能性に感動した。やはり優秀な方々がお勧めすることは実行してこそ意味があるのだなぁとしみじみ思った。

 

というわけで、皆さまもぜひお試し頂き、コロナ禍で辛く孤独な在宅勤務を盛り上げて頂ければ幸いです。