巷で騒がれている問題について

2020年は本当に大変な一年だった。この状況はしばらく続くと言われており、2021年こそは多少なりとも良い年になることを願って止まない。

 


気がつけば一年もブログを更新していなかったのだけれど、2020年を終える前に書かなければいけないという衝動にかられて、大急ぎで書いている。

 


今日は巷で騒がれている問題ということで「誹謗中傷」について取り上げたい。時が経つのは早く、少し前の話題のようにも感じるが普遍的な問題であり、取り上げ続けなければならないと思う。

 


なぜ突然にこの話題を取り上げようと思ったのか、それは私の心を動かすきっかけとなる出来事を体験したからだ。

 


今年、使命感を持って取り組んでいたプロジェクトがやっと終わりを迎え、私はホッとした。

 


本来の役割以外にも「気になることは伝えて欲しい」と言われていたため、自分なりに考えて、付加価値としてお伝えするようにしていた。

 


最終的に事態は思いもよらぬ展開となり、期待は裏切られ、関係者の多くが落胆する流れとなってしまった。

 


当然ながら私自身も悲嘆に暮れていた。私に決定権は無いものの、自分のことを本質的に「開運コンサルタント」だと自負する以上、関わるプロジェクトは全て成功してほしいのだ。

 


こうなると少しでも未来が良くなるよう祈るしかない。私はひたすら祈った。

 


プロジェクトも終わり関係各位とお会いして、振り返るお時間を頂いた。そんな中、無礼講とは言え、衝撃的な発言を聞かされた。

 


「一連托生だと思っていたのに、北浜、死ねと思った。」

 


(えっ???私、今、何を聞いたの?)

 


「死ね」という言葉。それが持つ言霊ゆえに私はあっと驚いた。まともに面と向かって目を合わせて言われたのは、人生で初めてかもしれない。

 


というか、おそらく過去に言われたことはあったかもしれないけれど、覚えていない。忘れるくらいの程度だったのだろう。

 


私自身も「死ね」なんて誰かに言ったこともないんですわよ、おほほほというほどお上品ではない。

 


むしろ、幼少の頃から私の部屋を勝手に掃除をしたり、物を捨てるなどの危険行為を犯す父には「本気で殺意を感じるからやめて!」といまだに鬼の形相で伝えている。

 


ただ、自分を弁護するわけではないが、父に関しては「勝手に私の部屋を掃除しなければ」など、明確な因果関係が無ければ殺意はわかない。

 


よって、先程「北浜、死ね」と言われた件に関して、私はきょとんとしてしまった。なぜなら、私は冷静に(それって逆恨み以外の何物でもないやん)と思ったからである。

 


私に決定権が無いからと卑下しているわけではない。私はできる範囲のことを心を込めて忠実に行ったに過ぎず、恨まれる筋合いは皆無なのである。

 


私は関西人ということもあり、大概のことは(なんでやねん、ありえへん)と笑って済ませられる。

 


ただ、これは私がメンタル強化のために、相当の時間とお金を注ぎ込んでいる成果かもしれないと思うと恐ろしくなった。

 


私は2004年から貯金を、なんなら親からお金を借りてまでメンタル強化に取り組み、ありとあらゆるセミナーを受けたし、今も勉強し続けている。

 


自分のメンタル筋肉を鍛えるため、逆バンジージャンプ、普通のバンジージャンプからの、室内スカイダイビングを経てリアルなスカイダイビングも経験した。

 


その割には、虫が怖い、尖ったものは嫌いなど、まだまだチキンなところもたくさんあるけれど。

 


ただ、ここまでしていない方々が、いきなり面と向かって「死ね」と言われたらどう思うのだろうか。私が一晩明けた今でも、気にするぐらいだからやっぱり衝撃的だと思う。

 


「死ね」という言葉にはなんとも言えないパワーがある。なんというか強い。槍で心臓を一突きして殺されてしまうイメージがあるからだろうか。

 


だけど、だからこそ言いたいと思ったのは、他人の感情はコントロールできないのだから、どんな気持ちを向けられようと、暴言を吐かれようと、全力で自分を守り、スルーしなければいけないということだ。

 


言葉には言霊があるけれど、気分を不快にする嫌な言葉の場合は、鼻をかんだ後のティッシュぐらいの気持ちでポイ捨てしよう。

 


もちろん、言うほど簡単でないのは百も承知である。忘れよう、気にしないと思っても、夢の中に出てくることさえある。

 


それでも私は、誰もがコントロールできることに目を向けて、たくましく生きて欲しいと全身全霊で願うのだ。

 


かくいう私もコロナ禍で95%のお客様を失ってしまった。日本からお越しになる方々がクライアントだったため、渡航制限が出た途端、露骨にお仕事が減ってしまった。

 


そんな中、過去にお仕事をご一緒した仲間達が連絡を下さった。辛い時期を何とか乗り切ろうねと励まし合った。

 


気がつけばシンガポール、アメリカ、イギリス、インド、中国、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアなどなど外国人とのお仕事がメインになっていたのだ。

 


予想だにしなかったまさかの展開だった。生活費を稼ぐのに必死で最近ようやく気付いたのだけれど、つらくて大変な時こそ、人々のありがたみが身に染みた。

 


今、目の前にあることに感謝し、関わる方々に愛を送り続ければ、必ず道は拓けると確信している。

 


2021年、皆さまが健康で心理的安心感を確保しながら、日々楽しく軽やかに穏やかにお過ごしになられますようお祈り申し上げております。