ゆず「桜木町」を聴いて「口づけ」から得た考察

「夏色」から20年、まさかシンガポールでゆずっこになれるなんて誰が想像できただろう。

 

生きていると良いことがおきる。どんどん夢が叶って嬉しい、幸せ♡

 

グッズも8種類全部買った。

 

Tシャツ、バッグ、ポーチ、ぬいぐるみ、ボトル、タンバリン、タオル、携帯ケース、夢の大人買い!

 

「そんなに買っちゃって結構な金額だったでしょ?」

 

大丈夫、245ドルも20年で割ったら割安感が勝る。

 

これから節約のため毎日チキンラーメンで過ごせるくらい幸せ♡

 

抑えていたゆず愛があふれだしてとまらない。

 

コンサートについていっぱい書きたいことがある。

取り急ぎ印象に残ったのは「桜木町」だった。

 

横浜勤務をしていた時によく言ったので懐かしいというのもある。

 

観覧車が目に浮かびつつ「口づけ」という歌詞に心が惹かれた。

 

(おぉぉ〜、なんという古風さ!)

 

久々にきく言葉、「口づけ」

 

では「口づけ」を最後にしたのはいつだろう。

 

「口づけ」、しかも「最近の」という形容詞がついた場合。


遠い目になりながら記憶をたどった。

 

 


思い出すのはそう、

 

 


それはお気に入りの。。。

 

 


「マグカップ」

 

 


その前は

 

 


「ストロー」

 

 


さらにその前は

 

 


「チューペットのプラスチック」

 

 


(うっ。。。。。。。。。)

 


気が付けば、全部、無機質なモノばかり。


モノ、そう、ものにも命は宿っている。


ただ、ゆずの言っている「口づけ」はそういうことではないだろう。

 

 


(口づけ。。。)

 

 


「口づけ」、「最近の」、に加えて「生き物と」を加える。

 

 


思い出した!!!

 


最後に「口づけ」した生き物。

 

 

 

それは。。。

 


黄色いヘビだった。しかもかなり大きめの!

 

私は神経言語プログラミングというNLPのセミナーでボランティアをしている。

 

そこでは基本、言葉やイメージングの力でメンタルを強くしようという試みがいくつか行われる。

 

その中のひとつとして黄色いヘビがかかさず登場するのだ。

 

コーチは初めての受講生にコーチングをする。

 

われわれのメンタルは常にひとまわりもふたまわりも強くなければならない。

 

今回のセミナーは忙しくてお顔を出すしかできなかった。

 

一瞬顔を出しただけだった。にも関わらず私を待ち受けていたのはそう「ヘビとの口づけ」だった。

 

ヘビに「触れる」「クビに巻く」までは問題ない。

それはもう過去に経験済みだった。

 

しかし、常にお互いの成長だけを考え続けるコーチ達。容赦ないリクエスト。

 

「せっかく来たからヘビに口づけして♡」

 

(えっ?!)

 

どうやらコーチは全員、ヘビとの「口づけ」をすでに終えていたらしい。

 

 

(うぉぉぉぉぉぉぉぉ、なんでやねん)

 


心に雄叫びがこだまする。

 


(OH NO! イヤ過ぎるねん。。。。。)

 


ただ、やると決めた以上は動画を撮るしかない。

黄色いのヘビ。

 

気がつくとあっという間にクビに巻かれていた。

 

カメラ目線になりつつヘビをよく見ると途中、下をペロペロ出す。

 

「うわぁ、気持ち悪い」

 

日本語で言ったのにヘビはどんどん顔をそむけていく。

 

生き物だけに嫌がられているのを察しているに違いない。

 

コーチ仲間がヘビの顔を私の顔に寄せる。

 

そういうのだけは見事にかわす。

 

その気のないヘビ。

 

イヤがる私は正しい「持ち方」がわからず片手で首回りを握っていた。

 

動画で見て後で気が付いた。私はヘビの首をほぼほぼ絞めかけているではないか。

 

これは動物愛護団体に訴えられてもおかしくないレベルだったとしごく反省した。

 

かなり重いヘビ。

 

私の口のすぐ側にあるおしっぽにキスするということでなんとかやりすごそうと画策するが却下される。

 

へびつかいしのアドバイスに従って持つ手を変える。

 

ヘビと向き合って目が合う。

 

舌をペロペロ出し入れしている。

 

(万が一、フレンチキスに発展してしまったら。。。)

 

大きめのヘビだけにのみこまれてしまうかもしれない。

 

どう考えても正面からの口づけは厳しそうだ。

 

(「頬にそっと口づけ」作戦でいこう!)

 

「。。。。。。。」

 

(さらに怖いから目を閉じよう。)

 

早く終わらせたかった。

 

一度フライングしたものの無事に「口づけ」完了!

 

(やったぁ、やっと終わった。。。)

 

本当に怖かった。気持ち悪かった。

 

申し訳ないけれどそれがホンネだった。

 

「口づけ」とは何かの儀式のようだ。

 

特に口と口をあわせる「口づけ」の「ハードルの高さ」について今更ながらよく理解できた。

 

コーチ仲間が撮ってくれた写真を見てあとで気づく。

 

(ありえない。。。笑)

 

静止画で見ると「余裕で口づけをしている」ようにしか見えないのだ。

 

あの恐怖と嫌悪感にまみれた体験が恍惚と至福にあふれる体験かのように見える「奇跡の一枚」!

 

別にいつものように画像修正技術を駆使したわけでもない。

 

でも、内心(早く終わって欲しい)なんて思っている様子は微塵も見受けられない。

 

このギャップには我ながら驚かされた。

 

過去のどの瞬間を選ぶのか、どのイメージを切り取るかによって「意味付け」は見事に変わるのだ。

 

そんなことを考えていたら、もっとゆずの歌を聴きたくなった。