「なぜ女性は愛するより愛される方が良いのか」という問いについて

昔から女性は愛するより愛される方が良いと言われる。そう言われてみるとなんとなくそんな気はする。

 

でも私は追いかける恋愛の方が良いとずーっと信じてきた。自分が好きな人を追いかけて振り向かれたい、そういう思いにとりつかれていた。

 

ただ最近、年を重ねたせいだろうか。いろんな面で考え方がずいぶん大きく変わってきた。180度ぐらい変わったこともあり、その内の一つが上述の件である。

 

それは自分が婚活を真剣に始めたことがきっかけだった。同じマインドセットでマンネリ化したパターンでうまくいかない場合、あえて真逆のアプローチをするのが良いと思えたからだ。

 

今まで「追いかける」ばかりだったのを「追いかけられる」ことも完全にシャットアウトするのではなく受け入れてみようと思った。

 

それをきっかけにこの真逆の両者を比較するようになった。

 

「あなたが追いかける、あなたが大好きな人」は恐らく「あなたを追いかけてくる、あなたを大好きな人」よりもあなたのことをいたって冷静に観察してくるのに気がつくだろう。

 

例えばバレンタインデーに手作りのチョコレートをあげるとする。「あなたが大好きな人」は「あぁ、あれ?犬にやった」と素っ気ないかもしれない。

 

でも「あなたを大好きな人」は「一ヶ月かけて食べたよ♡」と愛おしすぎることを言ってくれるだろう。

 

例えば胸の大きさについて。「私の胸そんなに大きくないし」と言ったとすると「あなたが大好きな人」は「いや、まあそうでもないんじゃない?」と無難な回答をするだろう。

 

でも「あなたを大好きな人」は「余裕でDかEはあるでしょ♡」とフォローしてくれる。昔から「あばたもえくぼ」とはよく言ったものだなぁと感心する。

 

「あなたが大好きな人」はあなたと一緒にいる時に、(顔のほくろをつなげるとオリオン座ができるし、腕にはさそり座まである)、なんて内心おもしろがっている可能性がある。

 

そんな時「あなたを大好きな人」は(全身から金粉出ていて眩しすぎ♡)と瞳にハートマークを浮かべてくれているに違いない。

 

これは5段階評価に例えると、3のあなたを「あなたが大好きな人」は1-2の評価をくれるに過ぎないのに対して「あなたを大好きな人」は4-5の評価をくれている感覚だ。

 

だから追いかけ続けるのは結構大変だ。1-2の過小評価されたところからのスタートだから、相当努力しないといけない。

 

しかもそんな努力をしている間に「あなたが大好きな人」の目の前には、特に努力もせずありのままでいながら、彼が4-5の評価を下す女性が現れて、大好きな彼をかっさらっていくかもしれないのだ。

 

昔から選択肢が2つ以上あったらツライ方を選ぶのが成長する唯一の方法だと思っていた。でも恋愛に関しては、もっとラクをしてもいいのかもしれないとつくづく思う。

 

今日も結婚している方々にインタビューをしたら、みんな口を揃えて「一緒にいるとラクだから」と言っていたのを思い出す。

 

ありのままでも美化されるようにお互いがステキに見えるから無理をしないのだろう。それが良縁を見極めるヒントなのかもしれない。