「J-POP」という癒し

昨日「前前前世」という歌を初めて聴いてものすごい衝撃を受けた。思いがけず涙が溢れた。そのまま何度か繰り返し聴く度にとめどもなく出た。

 

おかげで一晩明けて、すっかり魂が浄化されたかのようにスッキリしている。前世があるのかどうかという議論は別にして、やはり音楽の持つ癒しパワーはスゴい。

 

ネットで検索するとどうやらこの名曲は紅白でも歌われるほどの人気で2016年を代表する大ヒットソングらしい。シンガポールにいる私がそんなことを知った時2017年の2月も終わろうとしていた。

 

私は敢えてJ-POPには距離を置いていた。日本語の歌詞は魂にダイレクトに響き過ぎてどっぷりセンチメンタルな気持ちになってしまうからだ。

 

J-POPにおいて首位を独走するThe Alfee以外に、ゆず、スピッツ、ミスチルなどがお気に入り。このセレクションで早速世代がばれてしまう。

 

J-POPは好きなんだけれど自分にとって「センチメンタルな気持ち」はポジティブな「キュン♡」というよりネガティヴな「ドヨーン」とした感じだ。

 

年中ホットな赤道直下の国にいても、心の中だけ「秋模様」あるいは「シングルで迎えるクリスマスモード」といった感傷的な気分になってしまう。

 

ではしばらくシンガポールでJ-POPを聴かなくなるとどうなるのか。ここでよく見受けられる代表的な歌詞を例に具体的な事例を幾つか挙げてみる。

 

「会いたいのに会えない」→ 「シンガポールでは会いたかったらすぐに会える。アポを取っていなくてもその辺でばったり遭遇する。」

 

「つないだその手を離さない」→ 「南国で手をつなぎ続けるとまあまあ暑い。」

 

「抱きしめたいのに抱きしめられない」→ 「出合頭あるいは別れ際に普通にハグしあう文化背景がある。ただ私はアレルギーのせいでネコちゃんをハグできないのが唯一悔しい。」

 

J-POPにとっていかに季節感並びに日本的な奥ゆかしい文化が重要であるかがよく理解できる。

 

そんな中しばらく遠ざかっていたJ-POPにまた興味を持ち出したのには理由があった。最近、アジアの若い世代が日本語で一生懸命歌う日本語の歌を間近で聴く機会を得たからだ。

 

思い思いのスタイルでみんな心を込めて歌っているのがよく伝わる。日本語の歌詞にアジアの純真が加わっているのだから涙が出ないわけがない。

 

マイブームはいきものがかりの「ブルーバード」。「はばたい〜た〜ら〜、届かな〜いと言って〜、目指した〜の〜は〜、蒼い蒼いあの空〜」というのが「無限の可能性が拓かれる」気がしてならない。

 

(やっぱりJ-POP良いなぁ〜♪)と思って偶然ユーチューブを見たら「前前前世」が流れ出した。

 

「通称ラッドと呼ばれるRADWIMPSというバンドが歌っている」なるほど〜。公式チャンネルなので視聴しても大丈夫そうだった。

 

何度もこの歌を聴きながら2004年に「前世療法」に出会ったのを思い出していた。この歌に出会ったおかげでその辺りの話をやっとブログで書く決心ができた。