願いをどんどん叶えるには パート1

世の中には次から次へと願いを叶えてしまう人達がいる。そういう人達に共通して言えることは「片づけ上手」だということだ。

 

それは何も目に見えることだけに限らない。彼らは例にもれず頭も心もスッキリと片付いている。

 

なぜなのか。それは彼らが「未完了を完了させる」あるいは「手をつけたことを一時停止させる」のが得意だからだ。

 

「目に見えないコト」なのに、それはあたかも、必要な時にだけ必要なモノを引き出しから取り出すかのごとく整理されている。

 

過去に起きたこともリソースとして今と未来に使えるモノだけを残す。要らなくなったら即座に忘却の彼方へ追いやるのを得意としているようだ。

 

それができれば、今、持ち得るエネルギーを目の前のことに100%集中できるから願いがどんどん叶う。叶えば叶うほど楽しいので、最短で叶える方法を身に付けてますます叶えられるようになる。

 

逆に「未完了の項目」がたくさんあると、漏電するかのようにエネルギーがダダ漏れるので、何1つ達成できない、あるいは達成するのに時間がかかる。

 

そしていくつもの宙ぶらりんなコトに気を取られているうちに集中力も欠けてくる。人間は慣れるとそういう事柄を無意識に押しやるのか、気が付けばたくさんの「ごみの山」で頭も心もいっぱいになっているのだ。

 

特に気を付けないといけないのは、客観的にその状況を見たら「とっくの昔に完了している」のに自分が本心からはそれを認めたがっていない、あるいは引きずっている場合である。

 

津波で遺族を亡くした方が一番辛いのは遺体が見つからないため、最期に面会できずお葬式でお別れができないことらしい。頭ではわかっていても心の中では「未完了のまま」なのだ。

 

そういう心の中の気がかりになることが積み重なっていくと、燃費の悪いクルマのように努力しているのに達成できないがゆえの無力感に襲われる。

 

そしてそんな状況が続くと自己嫌悪に陥ってみじめな気持ちになっていく。まったく悪循環とはこのことだ。

 

年の瀬になるとそういう頭と心のごみも一掃して、何もかもリセットしたくなる。「来年こそは」という希望にあふれると不思議と行動量も増える。

 

ただそんなやる気がみなぎるわりには、師走はなんだかんだ忙しく、時間が足りなくて大晦日に間に合わず「未完了を完了させるが未完了なまま」お正月を迎えることも多い。

 

そんな時に私は「大丈夫、旧正月に間に合えば良いんだから」と自分に言い聞かせる。なんと今年の旧正月は1月28日、あとまだ10日以上もあるではないか。

 

旧正月前のお片づけのことをこちらではスプリングクリーニングと呼ぶ。微妙なもやもや感を払拭すべく、ラストスパートで手離しを加速させて、ニワトリだって空を飛べそうな飛躍の酉年に備えたい。