もっとラクに生きるために念頭に置いておきたい3つのキーワード

ラップトップが「空き領域足りていませんけど大丈夫ですか?」と何度もきいてくる。

 


忙しいのでかなり無視をしていたけれど、そろそろ向き合って上げないと自分が困ると思って、とうとう断捨離を始めた。

 


たまった書類を削除していくうちに懐かしい写真が出てきた。特に目をひいたのは新卒で入社した時の写真である。

 


新しい制服に身を包み、受付で嬉々とした表情でカメラに向かう自分。我ながら初々しいというのはこういうことなんだなぁと納得する。

 


そこに写っているかつての私を見て、本当に私なのだろうか、と疑わずにはいられなかった。

 


まず最初に、当時の私は痩せていた。太いと思っていたけれど今よりは細い。私にも普通に首があったのね!と驚く。

 


超氷河期だったにも関わらず、卒業一月前に応募した3社目で無事就職できたことは奇跡に近い。

 


オーナーのお嬢様と同じ大学出身ということで気に入って頂いたことも入社させて頂いた理由の一つだと思う。

 


面接の時に「海外で働くのが夢です」と率直に伝えたことも功を為したのか、総合職で採用された。

 


人事の女性の先輩に「いつの日か社長になりたい」という夢も語っていたため、経理を任された。

 


今思うと、さながら子リスのハートを持ちながら、一生懸命口にどんぐりをたくさん詰めて大きく見えるフリをしていた感がハンパない。

 


「背伸びをすれば背は伸びる」という言葉を真に受け、ハイヒールを履いては「自分でない自分」になろうとしていた自分に教えてあげたいことがたくさん出てきた。

 


もっとラクに生きるために念頭に置いておきたい3つのキーワードとはズバリ「同調圧力」「承認欲求」「マウンティング」だ。

 


人々の中に見受けられるこうした共通項に対する折り合いの付け方がわかっていれば、大抵のことは乗り越えられると思う。

 


現代社会において往々にして「皆、同じ価値観を持たないといけない」という「同調圧力」の中、自分の価値観とは異なるところで目標を持たらされる。

 


しかも人間の根底から湧き上がる「承認されたい想い」が渦巻く中、認められたい一心で、やりたくないこともやらなければいけない状況に陥る。

 


だけどせっかく達成しても思いのほか誰からも誉めてもらえないので自ら「私の方がすごいでしょ」とマウンティングせざるを得ないのだ。

 


この流れの中で生きていく上で、昔の私は人と違う自分を目の当たりにする度にちょっとしたことにえらく繊細で、過敏に反応していた。些細な一言が心に響き、長い間ひきづることも多々あった。

 


それは小さい頃から本質的に自分が最も欲している価値観が「自由であること」だからである。

 


でも今はどうだろう。そういうのがぐるぐる渦巻いて、異なる価値観の人同士、絶え間なく小さな紛争をしているのが社会なのではないか、と俯瞰で観られるようになった。

 


チームとして共通の価値観も持ちつつ、みんなそれぞれ異なる価値観を持ちながら生きているからこそ彩り豊かな人生を送ることができておもしろいのだと思う。

 


人間が画一的になり過ぎて、ロボットのようになってしまったら、彼らに仕事を奪われるではないか。

 


今日はインドのお正月「ディワリ」である。調べてみると人口が多くなんとなくふわっと折り合いを付けて「お正月という位置付け」になったらしい。

 


シンガポールでは何回も新年を祝うので年に何回も生まれ変わった気分になれる。