結局のところなぜヒトは地球にいるのか

最近、宇宙について目を向けた途端、いろんなことが腑に落ち出した。学習が加速している感じがする。

 

実際に出会った方とお話をしたり、ネットで拾い読みをしたりして、なんとなくわかった風に思えることが蓄積されてきた。

 

これはなかなか面白いのでまとめてみんなにシェアしたい。

 

ただ、詳細に触れてしまうと、それが正しいか正しくないかの議論になり、私がシェアたいことから逸れてしまうおそれがある。

 

どのみち私のブログである。抽象度をあげて「マイストーリー」として脚色しフィクションとして書きたいように書いてみることにする。

 

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ある時、とある惑星の知的生命体は自分の惑星が消えてなくなってしまいかねないと焦った。

 

その後の調べで自分の惑星に足りないモノが地球にあることに気が付いたかかる宇宙知的生命体は地球に着目した。

 

宇宙知的生命体は永遠の命を持つ。そのため種の保存は不要であり両性具有である。

 

そんな彼らには無数に存在するかのように見える銀河の一部の調和を保つ役割が与えられている。

 

宇宙知的生命体はその使命を果たすべく自分達に必要なモノを地球からちょっと分けてもらおうと思った。

 

「地球にあるモノをなんとしても持って帰りたい。絶対に地球に行かなくっちゃ。」

 

意気揚々と地球に向かう準備を始めた宇宙知的生命体。ところが思ったより困難な気がしてきた。

 

地球で吸っている空気は自分達が吸っているそれとは異なるからだ。

 

色々と調べた結果、宇宙船に空気ボンベを乗せて一時的に滞在できるということはわかった。

 

ただその短い滞在期間で必要とするモノをたくさん収集するのは不可能だった。

 

そもそも仮に地球に長期滞在できたとしても宇宙知的生命体はもはや労働集約型の作業にはとても向いていなかった。

 

コミュニケーションはテレパシーで行うため脳が発達し頭がとんでもなく大きい。しかも瞬間移動に慣れてしまったため、手足は劣化して物を運ぶのにはとても適さない。

 

今ここにある危機を乗り越え、宇宙の平和を守るために必要なこと。それは自分達の指令通りに動く地球生命体を生み出すことだった。

 

地球にはたくさんの生命体が存在する。中でも比較的直立歩行型の自分達と体型の似ているサル型の地球生命体を選んで自分達の遺伝子を用いて交配種を生み出すことを思い付いた。

 

宇宙知的生命体はまず最初に「完全な遺伝子」を用意した。理想とするのは自分達には到底こなせない労働集約型の作業さえも効率良く、いとも簡単にこなし従順に勤勉に働く地球生命体である。

 

ただその交配種は生まれてから地球環境に随時適応できるよう自発的に変化する要素も加えられていた。

 

こんな風にして地球生命体と宇宙知的生命体の間に誕生したのがヒトである。

 

今まで永遠の命を持ち、両性具有で全て自己完結できていた宇宙知的生命体が初めて地球生命体のカラダを有した瞬間だった。

 

ひとつだった私はふたつに分かれて半分しかない。どうしようもない喪失感に終始襲われる。

 

下半身に今まで見たことのない突起物や穴を目の当たりにして強烈な羞恥心を感じざるを得ない。

 

それと同時に地球生命体が持つ食欲、睡眠欲、性欲、排泄欲などあらゆる肉欲に追いかけられ続ける恐れしかない毎日。

 

ヒトから聴こえる阿鼻叫喚に耳を塞ぎたくなりつつも宇宙の平和を守るため必要なモノを集め続ける宇宙知的生命体。

 

なんという生命体を生み出してしまったのだろうか。宇宙知的生命体は罪悪感のあまりいつしかヒトから距離を置いた。

 

ところが自分達が生み出した手前、責任感を感じるので一応遠隔的にモニターし続けることにした。

 

阿鼻叫喚の中にも笑顔がある。どうやらヒトとして生きることは悪いことばかりではないらしい。

 

無限を生きる宇宙知的生命体にとって有限の世界でイキイキと生き続けるヒトの学びこそとても新鮮に映った。

 

「今、ここ」という「時間」と「空間」という制約をもってして初めて深まる学びがあるのがわかったのだ。

 

「なんか羨ましいなぁ〜、ヒトが感じる喜怒哀楽を体験してみたい。」

 

宇宙知的生命体はこぞってヒトとして地球での人生を体験したくなった。

 

宇宙知的生命体のオフィスにはパソコンのモニターに女性の写真付きプロフィールとお相手となる男性の写真がセットでたくさん並べてある。

 

「ちょっと今回は女優になってみようかしら」と思う宇宙知的生命体は、その中から子供を女優にしたいお母さん候補を選んで生まれてくる。

 

お父さんも大事だけれど何より重要なのはお母さんの住んでいる場所なのだ。

 

そして自分達が生み出したヒトの人生を改善すべく宇宙知的生命体はこうして地球にしょっちゅう遊びにくるようになった。

 

日本を訪れるインバウンド客を狙った「クールジャパン」さながら宇宙知的生命体が地球を訪れる「クールアース」プロジェクトはこれまでにない人気を誇り人口増加の一途を辿っている。

 

おしまい

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肉欲から意識を遠ざける瞑想をしている瞬間はまさに宇宙知的生命体に近づいているのでは無いかと感じることがある。

 

そしてその時こそまさに両性具有な意識で物事を見つめる視点を持っていると言えるだろう。

 

さらに(ゆみさんはとうとう宇宙知的生命体まで引き合いに出して自分が独身であることを正当化したいんだ)と思う人がいることも承知で書いたことも告白する。