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髪の毛を切ったら太ったと言われ伸ばすことにした

「あの芸能人に似てるよね〜!」と言われることがある。最近、一番良かったのは菅野美穂。その次に嬉しいのは羽田美智子、一番衝撃的だったのは今いくよくるよだった。

 

そういう意味で言うと髪の毛を切って、ますます今いくよくるよに近付いてきている感じがする。太ったと言われたけれど、実際には太っていないので早急に伸ばすことにした。

 

実はミャンマーで10日間の瞑想を終えて、内に秘めた「尼さんになりたい願望」に火がついた私は、耳の上を少しだけ刈り上げた。

 

「両方とも刈り上げたい!!」という願いは美容師さんの説得で片方だけとなり、もう片方は万が一のためにとってある。

 

一度刈り上げるともっと刈り上げたくなる。そして刈り上げ領域は増える一方だ。周りに、特に映像制作現場に気が付けばモヒカンスタイルをした人が多くいるのも納得がいく。

 

しかもよくよく見ると男性だけではなく、女性も刈り上げている。まさか刈り上げ人口がこんなに多かったとは。1999年からいるシンガポールで新たな発見があった。

 

話を元に戻そう。私は学生時代、キャンプリーダーという子供の世話をするボランティアスタッフをしていた。その時のキャンプネームはトーマスだった。

 

なぜ女性なのにトーマスなのか。それは高校生の時に塾の友達(男子)から「きかんしゃトーマスに似ているね」と言われたからだ。

 

「えっ?!」

 

(あの極めて顔色が悪くグレーな顔をして大きな目をギョロギョロと不気味に動かすアレに似ているってどういうこと?!)

 

まだうら若き乙女だった高校生の私はショックを隠しきれなかった。私の顔もさぞかしグレーだったに違いない。

 

そのお友達は続けて言った。

 

「あっ、あの実写版とかアニメのやつじゃなくて、手描きのイラスト風のかわいい方」

 

(うっ、なんのフォローにもなっていない。。。)

 

ちびまるこ並みにうろたえる私、これは人生で迎えた数少ない大ピンチだった。

 

ただ、私は基本関西人なので、気を取り直してネタにすることにした。それ以来、事あるごとにきかんしゃトーマスの顔マネをした。

 

当時、大阪市野外活動協会に出入りしていた私は、ある時セミナーに参加した。幼少の頃、テレビで毎日のように見かけた「お天気おじさん」と呼ばれたアナウンサーが講師だった。

 

憧れの職業、アナウンサーが目の前にいる。私は嬉しくなった。彼が冒頭から私たちにしたアドバイスはん10年経った今でも忘れられない。

 

彼は自己紹介をする時に必ず自分が赤線地区出身だと言うのだそうだ。優越感を感じてもらって相手の懐に入るのだという。さすが人気者は違う。

 

セミナーの最後に学んだことを活かして参加者は一人一人自己紹介をする時間をもらった。私は早速「きかんしゃトーマスに似ていると言われます」と緊張で震えながら顔マネをした。

 

その夜、アナウンサーのお天気おじさんは、自己紹介が一番うまかった生徒に私を選んでくれた。自分で自分を笑えるのが良かったらしい。

 

その小さな成功体験のおかげでシンガポールでも小さな男の子を見かける度に「きかんしゃトーマスに似てるでしょ」と顔マネを見せる。すると一旦爆笑する。

 

でもその後、笑いをこらえながらも一所懸命、首を横に振る。私に気を遣っているのだろう、物心ついた頃からすっかりジェントルマンなのだ。

 

まさか今、シンガポールでこんなことをしているなんて、当時の自分は全く予想もしていなかった。人生何が起きるかわからない。