驚愕の「コルギ(骨気)体験」レポ

実家に帰ってソファーでうたた寝していたら「おねえ、まだ歯ぎしりしてる(笑)」と家族に笑われて目が覚めたことがある。

 

ものすごく頑張って歯をギシギシさせているので「相当ストレスがたまっている」ように見えるらしい。

 

学生時代、友人宅にお邪魔した時のこと。お隣のお部屋に寝ていたお兄様には、翌朝「夜中に漬け物食べてたん、誰?」と驚かれるほどだった。

 

近所迷惑なのはもちろんのこと、本人にとっても歯ぎしりは辛い。せっかく寝ても朝起きた時にはアゴが重いので寝た意味が無いように感じる。

 

どうやら歯ぎしりは遺伝らしい。この代々受け継がれてきた問題は21世紀の現在においても明確な解決策は見出されていないようだ。

 

歯ぎしりをすると歯の表面が削れていくので、歯科でマウスピースを作成してもらってはめていたこともある。

 

しかし、やはりそれはあくまで暫定的な対処法にすぎない。「歯ぎしり」という名前がついているからうっかりそんな表面的な問題にのみ意識がとらわれてしまうのではないだろうか。

 

この「歯ぎしり」は冷静に考えて厳密に描写するならば、それは実際のところは「寝ている間中、絶え間なく上アゴと下アゴが寝技で格闘技をしている」という例えの方がふさわしい。

 

どうしたらこの「本人の意思とは無関係に上アゴと下アゴが勝手に繰り広げる寝技の数々」を止めさせられるのか。

 

そんなことを真剣に考えていた矢先、ふとフェイスブックの記事が目に入ってきた。

 

その英語の記事では口の中に指を入れたりして内側から骨をいじり、顔の形を変えていくというスゴ技を写真で紹介していた。

 

(うぉぉぉぉ〜、これならたちうちできるかもしれない!!!!!)そう確信してよく読むと韓国で行われている技術だった。しかも何度か通わなければいけないらしい。

 

シンガポールに住む私は喜びもつかの間、残念すぎて激しく落ち込み、そのリンクはお気に入りに保存すらしていなかった。

 

願いは忘れた頃に引き寄せる。先月末頃、フェイスブックでシンガポール在住の女性からメッセージを頂いた。

 

何度かやりとりするうちに日本人の彼女があの韓国のスゴ技をシンガポールで披露していることがわかった。

 

藁をも掴む思いで「歯ぎしりは治りますか」と訊く私。「はい、治りますよ」とは言えないことを承知で聴いてみた。

 

すると!わかりやすいお返事を頂いた。

 

「歯ぎしりにお悩みの方は
お客様でいらっしゃいますよ〜。
お客様にお伝えしているのは、
コルギは治療や完治を促せるための
回復という立場にいることをお伝えしています(^_^)

もちろん 歯ぎしりが
気にならなくなったというお声や
頭痛から解放されたなどの
お声はありますが、

私たちは治療行為を目的とは
していないことをあらかじめお話をしなくては
いけないのです。

本来の骨の位置に戻ることで
歯ぎしりの根本的な要因や
筋肉の張りから解放されて
動きのスムーズさや、呼吸や首や肩が
楽になれる体の状態を
1度体感してされるとイメージがつきやすい
と思います!」

 

おぉぉぉぉ〜!!!!!すばらしい〜!!!!!一刻も早く試さなければ。

 

ただ彼女は2、3ヶ月先まで予約はいっぱい。私はお仕事以外の「予約」が極度にニガテである。

 

それはきっと「今、ここを生きる」のをコミットした結果だとポジティブに解釈しているのでそれ自体は悪いことではないはず、と自己弁護してみる。

 

空き時間の枠を根気良く打診して頂いた。1度目は数週間後、2度目は翌々日、どちらも無理な日程だった。

 

もう既に諦めそうになった。でも「うまくいく時は速い」のでご縁があればタイミングが合うはずと運を天に任せていた。

 

すると!3回目のメッセージが届いた。

 

「ゆみさん、今日の午後3時が空きました!」

 

とその日の午前中にメッセージを頂いたので行って早速体験してみた。運命の出逢いからちょうど1週間しか経っていなかった。

 

お店の名前はSunDetox. そこには太陽のような明るいオーラを放つ一恵さんがいらした。以前から知っているような懐かしい感じがした。

 

「シンガポールにいらっしゃるし、普通にお会いしたいなぁと思って」

 

「私もメッセージを頂く中で、何か私がお手伝いできることがある感じがしてお友達のプロジェクトを紹介したんですけど、『ちょうどこういうのを探していたんです』とおっしゃっておられたのでご縁を感じました」

 

一恵さんはコーチングの質問もとりいれられていて「今日終わったらどんな風になっていたいですか?」とにこやかに訊いて下さった。

 

直感的に「若返り」という言葉が頭の中に浮かぶ。でもそれはどちらかというと「アンチエイジング」というよりは「昔の自分に戻る」という意味合いが強かった。

 

最近、女子大生とカラオケに行って、学生の頃は本当に毎日のように飲んで歌ってばかりいたなぁと懐かしく思い出すことが多かったからだ。

 

早速マッサージルームへ。オイルを使ってデコルテのリンパの流れを良くした後、お顔のお手入れをされるのだそうだ。

 

お洋服にオイルが着くのを気にしなくて良いようにと用意されたワンピースに着替えて仰向けに横たわった。

 

「お顔を触った時の感覚を覚えていて下さいね(^ ^)」

 

と言われてアゴからこめかみにかけてを触ってカタチを記憶した。まあいつもと変わらない自分の顔だった。

 

普通のマッサージとは違うのを予感してスパで初めて「まな板の鯉」になったような気持ちになった。

 

ちょっとドキドキしていると眩しくないようにと目の上に被せられた布で視界は全く遮られ、真っ暗闇の中に入った。

 

変わるということは過去を手放すことだ。変わりたいと頭で思っていても、懐かしさが名残惜しい気持ちにさせるからなかなか過去を手放せない。

 

そんな気持ちを掻き消すように話に集中した。会えなかった長い間に起きた色々な話を一所懸命にする同窓生の再会のようでもあった。

 

だから気兼ね無くいきなり深い精神世界の話ができた。これまでの経験から得た知識や知恵をどんどん交換して学びを深めていくようだった。

 

デコルテのお手入れは最初はちょうど良く感じたけれど段々痛みを増していった。通常足ツボマッサージなどが点で押して刺激を与えるのに対して、面で押される感じだ。

 

デコルテが終わると顔に移った。右頬を下にして左側の骨を圧力が加わったのでとうとうおしゃべりができなくなった。

 

(もう抗うのは止めよう)

 

無意識に抵抗していた自分を認めて「降伏」した瞬間、一恵さんのお手入れで骨が元の位置に戻っていくようだった。

 

私の言うことを一切きかない上アゴと下アゴに強烈なスゴ技をこれでもかと言わんばかりにかけまくる一恵さんがその時ばかりは真の格闘家に見えた。

 

韓国語のコルギというのは「骨気」と書くそうだ。「気」は慣れ親しんだテーマだったが「骨」を触られたのは生まれて初めてだった。

 

最初にお手入れした左半分の顔が「上向きに咲くピンクのチューリップ」に包まれるのに対してお手入れがまだの右半分の顔は「下向きの枯れかけたひまわり」と思えるくらいエネルギーレベルで大きな違いを感じた。

 

左半分を体験したので右半分の時にはある程度覚悟ができていたせいか「左に比べてすぅ〜っと入りましたよ〜」と一恵さんも笑顔だった。

 

(うわぁぁぁぁぁ、すごい〜、何これ〜!!!!!)

 

 

(うぅぅぅぅぅ〜、イタイ〜、ひぇ〜)

 

を繰り返しつつ驚きながらもおしゃべりが止まらないうちに60分のセッションは終了した。

 

鏡に映る起き上がったばかりの私の顔は、冬眠から覚めたばかりのツキノワグマのようだった。

 

「おぉぉぉぉぉ、クビがある〜」

 

ツキノワグマとの違いはというと、前まで存在感が薄くあまり気付かれなかったクビがその存在を露わにしだしたということだった。

 

もちろんそれはよくはねる襟あしが気になるので、肩に当たらないように髪を短くしたせいかもしれない。

 

でも最初に触った時と比べて確実に顔の骨が上に上がっているのがわかる。

 

終わってからは、ものすご〜くだるく、その後の飲み会で誰とお話しても、何度も同じ質問をされても、まともに答えられずしかられたし翌朝もだるさは続いていた。

 

でも2日経った今、おかげさまで上アゴと下アゴが前みたいにくっつきたがって歯ぎしりをしようとする感覚がなくなった。頭と肩、デコルテが格段に軽い。

 

世の中にはまだまだ私の知らないオモシロイことがたっくさんあるんだなぁと感動して一恵さんとの再会を誓った。

 

カラダに刺激を与えると今まで使われていなかった部分が活性化する気がした。

 

なんかこれからも一恵さんといっぱい発見できそうでものすご〜くワクワクしている。

 

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