「婚活コーチング」の実態
私は自分が独身で彼氏がいないにも関わらず性懲りも無く人の婚活相談に乗っている。自分のことはさておき人のことはよくわかるものだ。
いったん自分のことは一切棚に上げて相手には率直に感じたことを伝える。そうするとアドバイスがある程度まとまってくる。他人事だからってよくもまあそこまで言えたものである。
そんな自分にすら存分に呆れ果てた暁には、それをそっくりそのまま自分に当てはめれば良いので、一石二鳥とはこのことだ。
そんなこともあってかコーチのお友達とおしゃべりするのは楽しくてやめられない。ほぼ間違いなく終電までしゃべくり倒す。
そしておしゃべりする中で得た「気付き」をもとに「学び」を抽出。さらに実際に行動に移すための「小さな一歩」、いわゆる「ベイビーステップ」に落とし込むのだ。
私は誰がなんと言おうと「気付き」「学び」「成長」の3点セットが大好きだ。こういうのを幼稚園の時に教えてくれるコーチがいたら私は今頃違った人生を歩んでいたに違いないと信じて疑わない。
一方で「そういうのにハマる人ってどうよ」などという意見が存在するのも知っている。そんなことをおっしゃる方にはこの3点セットを上回るほどのものが何なのかを教えて頂きたい。
それはさておき「たくさんの人と出会ったんだけどことごとくタイプではない」そんな時にはその「理想とかけ離れた様子」を一つ一つ書き出すことをオススメする。
例えばこんな風な人がニガテだとしよう。
「無口過ぎる」
「マナーがない」
「海外経験が無い」
などなどニガテな人となりについてどんどん項目を挙げていく。せっかくの機会なので洗いざらい納得がゆくまで書き連ねよう。
そして次にその項目を逆にして、適度に自分の好みにあてはまるように書き換える。
「適度にしゃべる」
「レディーファーストを心得ている」
「海外経験豊富」
そうすればあっという間に「引き寄せたい理想の男性像」が浮かび上がる。
そして次にそんな理想のタイプはどこに生息するのかを突き止める。そして自らもそこにあしげく通えば良いのだ。
ただせっかく理想のタイプの「生息地」を突き止めたとしてもそういう場所に突然ポツンと現れても相手も困る場合が多い。
唐突過ぎて「初めまして」「さようなら」とすれ違い、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるだろう。
よってやはり周りにいる「幸せな既婚者」にご紹介頂くのが良いと思われる。もっと言うと「キューピッドになるのが夢です♡」という方にお願いして「理想のお相手の条件」をお伝えしておつなぎ頂くのがベストだろう。
あるいは「お金があってもヒマがない」という方は「結婚相談所」などを活用するのもすばらしい。実際に周りに成功者がいるので信ぴょう性も高い。年齢層もかなり広いらしいのでアラフォーも安心らしい。
いずれにせよ、結婚に辿り着いた方々に最近私がインタビューを重ねた結果、わかったことが1つある。それはたった1つでも良いからどうしても譲れないと思っていた点を妥協するということだ。
最近、結婚したばかりの幸せなお友達(男子)いわく、「もし女性が薄毛の男性に対して寛大になれたなら相当チャンスが広がるよ」とアドバイスされた。
さらなる聞き込み調査を行った結果、あくまでも「薄毛」というのは単なる一例に過ぎず、「喫煙」や「タトゥー」など自分が苦手としていることにも置き換えられるようであった。
確かにそういうニガテを乗り越えたということは「以前にも増して他人を大目に見られる」ようになるわけだから、結婚して子供を産み育てるという「寛容の極み」への第一歩を踏み出すことになるのだろう。
結婚へ至る道は千差万別。今年こそは相当寛容に私を受け止めて下さる相手を見つけたい。